お遍路(おへんろ)とは、四国全県に点在する弘法大師(こうほうたいし)ゆかりの八十八カ所の寺を巡礼することです。
今回は、そのお遍路巡礼スポットの第六番札所である「安楽寺(あんらくじ)」をご紹介します。
安楽寺ってどんなお寺?
安楽寺の成り立ちは、平安時代、四国を巡錫中の弘法大師がこの地で霊泉を発見しました。その湯は万病を治癒するとされ、弘法大師は薬師如来を刻んでお堂に安置しました。この地は湯治のご利益があると伝えられています。
安楽寺は安土桃山時代に「駅路寺(えきろじ)」として定められ、遍路や旅人に宿泊と食事を提供するための寺院でした。八十八ヶ所の中で唯一の「駅路寺」として、400年の歴史ある宿坊には湯治があり、今もお遍路さんや旅人の疲れを癒しています。

安楽寺の読み方は?と御詠歌(ごえいか)
安楽寺の読み方は「あんらくじ」です。
御詠歌は、下記です。
かりの世に知行争うむやくなり
安楽国の守護をのぞめよ
安楽寺の宗派と本尊は?
安楽寺の宗派は高野山真言宗で、本尊は薬師如来です。
安楽寺の境内
安楽寺の境内の案内は、残念ながらありませんでした。
安楽寺のアクセス方法・駐車場の有無・無料バスはある?
安楽寺は徳島県板野郡上板町にあります。正確な住所は、徳島県板野郡上板町字寺の西北8です。
安楽寺の最寄り駅は、JR高徳線の板野駅で、そこから徳島バス「鍛冶屋原行き」で「東原バス停」下車し、バス停から徒歩約7分です。
車を利用する場合、駐車場があります。
安楽寺のみどころ・ポイントその1:性霊殿
安楽寺の性霊殿の堂内には、巨大な「両界曼荼羅(りょうかいまんだら)」、弘法大師の筆法が刻まれた「大師之壁」、一丈(約3メートル)の阿弥陀如来像があります。また、性霊殿では1月に「結縁灌頂(けちえんかんじょう)」が行われ、毎年1,000人以上が参加します。

安楽寺のみどころ・ポイントその2:厄除けのさか松
安楽寺には厄除けのさか松があります。
弘法大師が国家安穏(こっかあんのん)・諸人快楽(しょにんけらく)を祈っていた際、猟師が誤って矢を放ちましたが、松の木が矢を受けて大師を守りました。大師はその松を逆さに植え、「芽が出れば厄除けの地となる」と言い残しました。後に松は芽吹き、安楽寺は厄除けの寺として知られるようになりました。

安楽寺のみどころ・ポイントその3:多宝塔
安楽寺の多宝塔の内部には、京都大仏師・松本明慶師作の五智如来像があり、極彩色の仏画や彫刻で浄土が表現されています。また、塔の基壇には四国八十八ヶ所の砂が埋められており、外部を一周することでお砂ふみができます。

安楽寺の御朱印はどんなの?初穂料は?
安楽寺の御朱印の初穂料は600円~800円です。
お遍路「六番札所 安楽寺」のYouTube動画を4つご紹介
お遍路「六番札所 安楽寺」のYouTube動画を4つご紹介します。
【仏の心 四国霊場を撮る⑩】第6番札所・安楽寺 (徳島県上板町)
【ゴジカル!】陽水の夢の中へ・温泉山安楽寺(上板町)
四国八十八ヵ所霊場第六番安楽寺
上板町安楽寺 夜のお勤め大公開 ミステリー倶楽部 キューテレビ 柴田好輝 TOKUSHIMA KAMIITA 四国88カ所 6番札所
まとめ
安楽寺は、万病に効果がある霊泉が湧き出ていたことから弘法大師が名付けた「温泉山 安楽寺」として知られていて、また、四国八十八ヶ所の中で最初に出てくる宿坊です。400年以上にわたりお遍路さんに親しまれています。
次の第七番札所は「十楽寺」です。お楽しみに!
参考サイト
URL:https://shikoku6.or.jp/
URL: https://88shikokuhenro.jp/
URL: https://88sekaiisan.org/
調査日:2024年12月23日
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