お遍路(おへんろ)とは、四国全県に点在する弘法大師(こうほうたいし)ゆかりの八十八カ所の寺を巡礼することです。
今回は、そのお遍路巡礼スポットの第三番札所である「金泉寺(こんせんじ)」をご紹介します。
金泉寺ってどんなお寺?
金泉寺は行基菩薩(ぎょうきぼさつ)によって開かれ、かつては金光明寺と呼ばれていました。弘法大師が四国を巡錫した際、境内の古井戸から黄金の仏像が現れたことにちなんで、寺号を金泉寺に改められたと伝えられています。この井戸は現在も大師堂のそばにあります。亀山天皇は金泉寺を深く信仰し、三十三間堂を建立して山号を亀と称しました。
金泉寺の所在地が古くから大寺と呼ばれていることから、かつての規模の広大さがうかがえ、また、境内には弁慶の力石があり、源平合戦の際に源義経が屋島に向かう途中で兵を休め、作戦を練ったと云われています。
金泉寺も兵火で焼失しましたが、徐々に復旧され、現在に至っています。

金泉寺の読み方は?と御詠歌(ごえいか)
金泉寺の読み方は「こんせんじ」です。
御詠歌は、下記です。
極楽の宝の池を思えただ
黄金の泉すみたたえたる
金泉寺の宗派と本尊は?
金泉寺の宗派は高野山真言宗で、本尊は釈迦如来です。
金泉寺の境内
金泉寺の境内の案内は、残念ながらありませんでした。
金泉寺のアクセス方法・駐車場の有無・無料バスはある?
金泉寺は徳島県板野郡にあります。正確な住所は、徳島県板野郡板野町大寺亀山下66です。
金泉寺の最寄り駅はJR高徳線の板野駅で、そこから徒歩約10分です。
車を利用する場合、駐車場があります。
金泉寺のみどころ・ポイントその1:黄金の井戸
弘法大師が掘ったとされる井戸で、長寿をもたらすと伝えられています。この井戸の水面に自分の姿が映ると長生きできると云われています。
金泉寺のみどころ・ポイントその2:慈母観音子安大師(じぼかんのんこやすだいし)
源平合戦の際に、源義経が戦勝開運の祈願をしたと『源平盛衰記(げんぺいじょうすいき)』に伝えられている祈願場所です。
金泉寺のみどころ・ポイントその3:弁慶の力石(べんけいのちからいし)
源平合戦の際に弁慶が力試しをしたとされる石です。
金泉寺の御朱印はどんなの?初穂料は?
金泉寺の御朱印は、三種類あり、初穂料は各300円です。
お遍路「三番札所 金泉寺」のYouTube動画を4つご紹介
お遍路「三番札所 金泉寺」のYouTube動画を4つご紹介します。
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金泉寺|関西ハイキング(徳島県)
まとめ
金泉寺の慈母観音子安大師には、すこやかに育てという親心を、また源義経が戦勝開運を祈願した観音菩薩には、人生の開運を祈願して、参詣者が訪れているとのことです。
次の第四番札所は「大日寺」です。お楽しみに!
参考サイト
URL: https://88shikokuhenro.jp/
URL: https://88sekaiisan.org/
調査日:2024年11月23日
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