お遍路(おへんろ)とは、四国全県に点在する弘法大師(こうほうたいし)ゆかりの八十八カ所の寺を巡礼することです。
今回は、そのお遍路巡礼スポットの第五番札所である「地蔵寺(じぞうじ)」をご紹介します。
地蔵寺ってどんなお寺?
地蔵寺は、嵯峨天皇の勅願により弘法大師が弘仁12年に開創したお寺で、弘法大師が彫った勝軍地蔵菩薩を本尊とし、淳和天皇や仁明天皇などの天皇家からも篤く信仰されました。紀州の浄函上人が延命地蔵菩薩像を刻み、その胎内に勝軍地蔵菩薩を納めたと伝えられています。
源頼朝や義経、蜂須賀家などの武将たちから多くの寄進を受け、寺領は阿波、讃岐、伊予の3ヶ国に広がり、末寺は約300、塔頭は26寺に達しました。しかし、天正年間の長宗我部元親による兵火で堂塔は焼失しましたが、その後の尽力により再建されました。
現在、寺領は約40,000平方メートルに及び、羅漢堂には約200体の等身大羅漢像が並び、境内には樹齢800年を超える大銀杏が立っています。

地蔵寺の読み方は?と御詠歌(ごえいか)
地蔵寺の読み方は「じぞうじ」です。
御詠歌は、下記です。
六道の能化の地蔵大菩薩
導き給えこの世後の世
地蔵寺の宗派と本尊は?
地蔵寺の宗派は真言宗御室派で、本尊は勝軍地蔵菩薩です。
地蔵寺の境内
地蔵寺の境内の案内は、残念ながらありませんでした。
地蔵寺のアクセス方法・駐車場の有無・無料バスはある?
地蔵寺は徳島県板野郡板野町にあります。正確な住所は、徳島県板野郡板野町羅漢字林東5です。
地蔵寺の最寄り駅は、JR高徳線の板野駅でそこから約3キロほど離れたところにあります。
車を利用する場合、駐車場があります。
地蔵寺のみどころ・ポイントその1:奥の院五百羅漢堂(おくのいん ごひゃくらかんどう)
奥の院五百羅漢堂は、安永4年(1775年)に実聞・実名という兄弟僧によって創建されました。大正4年(1915年)の失火で大部分が焼失しましたが、現在は大正から昭和にかけて作られた約200体の羅漢像が残っていて、これらの羅漢像は弥勒堂、釈迦堂、大師堂の仏像と共に納められています。
地蔵寺のみどころ・ポイントその2:大銀杏 たらちね銀杏
地蔵寺の境内には、樹齢800年を超える大銀杏があり、秋には黄金の葉が美しく境内を彩ります。
地蔵寺のみどころ・ポイントその3:水琴窟
地蔵寺の境内には2ヶ所の水琴窟があり、水滴が瀬戸物の筒に落ちることで琴のような澄んだ音色が響きます。
地蔵寺の御朱印はどんなの?初穂料は?
地蔵寺の御朱印の初穂料は300円です。
お遍路「五番札所 地蔵寺」のYouTube動画を4つご紹介
お遍路「五番札所 地蔵寺」のYouTube動画を4つご紹介します。
【仏の心 四国霊場を撮る③】第5番札所 地蔵寺(板野町羅漢)
その五、地蔵寺, 四国八十八ヶ所巡り 第五番札所
地蔵寺五百羅漢【SUKIMA TOURS】徳島県板野郡板野町
四国八十八ヶ所霊場 第5番札所 地蔵寺
まとめ
地蔵寺は、静寂な雰囲気と美しい自然に囲まれた場所で、境内には多くの歴史的な建造物や仏像があり、歴史と文化を感じることができるお寺です。
次の第六番札所は「安楽寺」です。お楽しみに!
参考サイト
URL: https://88shikokuhenro.jp/
URL: https://88sekaiisan.org/
調査日:2024年12月12日
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