AIが進化する中で、私たちの日常にもその影響がますます広がっています。特に、画像生成技術においては、驚くべき進展がなされています。
本記事では、話題のAI画像生成で「犬も歩けば棒に当たる」という日本のことわざを題材に、どのようにして絵が描かれるのか、そしてAIの可能性について探ってみたいと思います。
画像生成AIとは?
画像生成AI(Artificial Intelligence)は、人工知能の一分野であり、与えられた入力情報に基づいて新しい画像を生成する技術を指します。このようなAIは、コンピュータが画像を理解し、新たなコンテンツを創り出すことが可能になる画期的なツールです。
画像生成AIは、機械学習の一つである「生成モデル」の一種を使用しています。生成モデルは、訓練データからパターンや特徴を学習し、それを元に新しいデータを生成することができます。画像生成AIは、訓練データとして大量の画像を与えられ、その中から特徴を抽出し、新しい画像を生成する方法を学習します。
これらの技術を応用することで、自然な風景やキャラクター、アート作品など、様々な画像をAIが創り出すことが可能となります。画像生成AIの進化は、クリエイティビティやデザイン、教育、医療などの分野に新たな可能性をもたらしています。
今回利用した画像生成AIは、無料利用可能のMicrosoft Bing の「Image Creator」
Microsoft Bing の「Image Creator」とは、OpenAIが開発したAI画像生成モデルDALL-Eを利用したツールです。ユーザーは検索ボックスにプロンプト(命令文)を入力することで、簡単に画像を生成することができます。
プロンプトとはどのような画像を作りたいかという指示のことで、例えば「Image Creator」では下記のようなプロンプトの例が紹介されています。
プロンプト例:ディスコボールの下に立っているディスコの衣装を着た猫、デジタルアート
出典:Microsoft Bing「Image Creator」
Microsoft Bing の「Image Creator」では、無料の会員登録をすることで誰でも利用可能なので、興味がある方はぜひ試してみたください。
「犬も歩けば棒に当たる」を画像生成AIで描いてみよう!
まずは最初のプロンプトとして、「犬も歩けば棒に当たるのイラスト」と指示してみます。
AIが「犬も歩けば棒に当たる」ということわざの意味を理解しているのか、というのが希望通りのイラストが生成されるかのポイントとなります。実際に「Image Creator」で抽出された画像が下記です。
「犬と棒」のイラストが生成されましたが、様子がおかしいイラストも混ざっています。
ちょっと怖い><
現時点でのAIのクオリティが感じられますが、耳が手のようになり棒をつかんでいるイラストです。
表情も何を意図しているのかわかりづらいです。
プロンプトを具体的にしてみる「犬が歩いて棒にぶつかって痛がるイラスト」
次にことわざ「犬も歩けば棒に当たる」を具体的に解釈してプロンプトに指示してみます。プロンプトを「犬が歩いて棒にぶつかって痛がるイラスト」として生成された画像が下記です。
先ほどよりも意図に近いイラストが生成されました。
1度に4枚画像が生成されるので、その中で少なくとも1枚は希望に近い画像が生成されそうです。
イラストのテイストを変えたいので、プロンプトに追加してみます。
プロンプトを変えてイラストの雰囲気を指定してみる
「犬が歩いて棒にぶつかって痛がるイラスト、リアルなテイストで」というプロンプトで指定してみました。
ことわざ「犬も歩けば棒に当たる」を紹介するのにいい雰囲気の画像が生成できたと思います。その他にも画像の雰囲気を指定することで、まったく異なる画像を生成することが可能です。
プロンプト「犬が歩いて棒にぶつかって痛がるイラスト、ピクセルアートで」
基本のプロントは変えず、「ピクセルアートで」と追加してみました。
犬が喜んでいるようなイラストもありますが、「犬」「棒」というキーワードに沿ったデジタルアートが生成されています。
プロンプト「犬が歩いて棒にぶつかって痛がるイラスト、抽象画」
基本のプロンプトは変えず、「抽象画」と追加してみました。
「抽象画」の解釈がわかりやすいイラストが生成されました。
プロンプト「犬が歩いて棒にぶつかって痛がるイラスト、水彩画」
基本のプロンプトは変えず、「水彩画」と追加してみました。
水彩で描いた柔らかい雰囲気のイラストが生成されました。
「痛がる」というキーワードに沿ったイラストもあるので、今までの中で一番ことわざの「犬も歩けば棒に当たる」に近いイメージが生成できたと思いました。
まとめ
AIの進化が私たちの日常に広がる中で、画像生成技術も驚くべき進展を遂げています。本記事では、「犬も歩けば棒に当たる」という日本のことわざを題材に、話題のAI画像生成による絵の描き方とAIの可能性について探求しました。
Microsoft Bingの「Image Creator」を使って、「犬も歩けば棒に当たる」のイラストを生成してみました。初期のクオリティはばらつきがありましたが、具体的なプロンプトを指定することで意図に近いイラストを得ることができました。
また、AI技術の進展はこれからも続くでしょう。その中で、私たちが注目し、探求していくことで、未来の新たな可能性を見出すことができるかもしれません。AIが私たちの生活をより豊かに、便利に、クリエイティブに変えていく可能性にワクワクする一方で、倫理や社会的な影響にも目を向けていく必要があると考えられます。AI技術の進化を、より良い未来に向けて賢く活用していくことが重要です。
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