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manabyがうつ病経験者の仕事でのイライラ要因を調査(2024年8月情報)

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2024年5月に、福祉サービスや障害に関する情報を提供するウェブサイト「マナポッケ」を運営するmanabyより、うつ病を経験した人々を対象とした「仕事でイライラしたこと」についてのアンケート結果が発表されたのでご紹介します。

目次

うつ病経験者が仕事でイライラしたことに関するアンケート調査結果

仕事でイライラした経験はありますか? 

仕事でイライラした経験がある人は96.9%に上り、アンケートに回答したほとんどの人が仕事においてイライラを感じたことがあることが明らかになりました。

最もイライラしたことは何ですか?

1位:上司や同僚、取引先などからの理不尽な言動や対応 73票(32.3%)
2位:仕事でのトラブル(急な変更や予定通りに仕事が進まない等) 23票(10.2%)
同率2位:自分自身(繰り返しのミスへの自責等) 23票(10.2%)
3位:働き方(仕事量や残業が多い等) 21票(9.3%)
4位:不公平な評価(給料が少ない・ボーナス等の待遇) 20票(8.8%)
5位:仕事内容(無駄なミーティングが多い・単純作業ばかり等) 16票(7.1%)
6位:環境(静かに休憩できない等) 16票(7.1%)
7位:配慮(休みの取りにくさ等) 10票(4.4%)
8位:仕事以外での集まり(飲み会・BBQ等) 8票(3.5%)
9位:通勤(通勤時間が長い・時差通勤やフレックスタイムがない等) 6票(2.7%)
その他 6票(2.7%)、イライラした経験はない 4票(1.8%)
※少数点第2位以下は四捨五入

具体的にどのようなエピソードがあるかみていきましょう。

【第1位「理不尽な言動や対応」のエピソード】

以前に勤めていた会社で、上司に全く経験のない業務を任されました。その時は「分からな事はサポートするから是非お願いしたい」という話だったのに、質問しても何も答えてくれず、不安と心細いのと孤独感が募るなか業務を進めていましたが、結果不備があり社長に怒られた時もその上司が同席していたのに知らん顔で、裏切られたような気持ちになりました。

・まだ入社して日も浅い頃でした。突然先輩に呼び出され、誰もいない部屋で「この仕事、あんたに向いてないってみんなが言ってるの知ってる?」と言ってきました。知らないけれど「知ってます」と答えると、「じゃぁどうすればいいか分かるよね?」と言って先輩は部屋を出ていきました。おそらく辞めさせようとしたのかな?と思いました。

特に上司からのパワハラや理不尽な指示でイライラしたという回答が多く挙がりました。

【第2位「仕事でのトラブル」のエピソード】

・期限日当日までに作業を終えて帰宅しようとした時に電話がなり、予定変更になったのでその日のうちに変更作業を終わらせてと上司から言われ、夜12時まで残業をしました。その後、上司からの謝罪もなくご苦労さんと言われ、本気で殴りそうになりました。

・仕事で自分一人では捌ききれない量を任されてしまい、あたふたしているにも関わらず、他の人は何もせずに見てるだけだった時。

上から急な指示変更や忙しくしている様子を見て見ぬふりをする同僚などの周囲の協力的ではない行動によって、イライラしたという回答が多数ありました。

【同率第2位「自分自身」のエピソード】

普段の通常通りなら、頭の中でいくつかやる事を3つ考えつつあれこれやれるんですが、鬱などを患うとその3つ頭に入れられるキャパが1~2つ鬱によって埋まってしまう感じなので、本当に仕事は今手にしてる事しか出来なくなるもどかしさでイライラしたりします。

・どれだけマニュアルを作って自分なりにミスが起きないように努めているが、どこか抜け落ちてしまい、自分を責めたくなるくらい悲しい気持ちと諦めとイライラがつのってしまいます。

特に苦手の対策としてマニュアル作成するなど、精一杯の努力をしても失敗する自分を責めて、イライラしたというコメントが多く挙がったのが印象的でした。

【第3位「働き方」のエピソード】

新しくできたチームに異動したときのことです。元々あった事業から引き継いでいる部分もあったのですが、チームのメンバーにはその既存事業について知識や経験のある人は全くおらず、完全に1からスタートの状態でした。ただでさえ業務量が多いのに、手探りなところが多過ぎて毎日毎日夜遅くまで残業。思うように仕事が進められず、チーム外の人達からの当たりも強くなって、ひどく落ち込んだりイライラしたりという状態になりました。

・同僚は座って書類整理をしていて、おしゃべりをしながら終業時刻まで時間をつぶしていたのに、私は書類整理に加え肉体労働であるロッカー清掃や翌日準備、他部署への通知などで、ほぼ毎日残業した。

過剰な仕事量により、休憩も取れず、サービス残業が常態化しているとのコメントが多数寄せられています。また、自分自身だけでなく、取引先や同僚など他の方との関わりで余計にストレスが溜まってしまうことも多そうですね。

個人の不満が職場全体の不満へと広がることで、コミュニケーションが厳しくなり、さらに不満が増大するという悪循環が生じているかもしれません。

その問題へどのような反応をしましたか?

1位:ひたすら耐えた 74票(32.7%)
2位:誰かに話した 40票(17.7%)
3位:涙が止まらなかった 31票(13.7%)
4位:はっきり意見を言った 12票(5.3%)
5位:その場から立ち去った 11票(4.9%)
6位:自傷行為に近いものをした(皮膚をつねる・髪を抜く等) 10票(4.4%)
7位:怒鳴った、キレた 9票(4.0%)
8位:すぐに退職届を提出した 9票(4.0%)
9位:特になにもしていない 9票(4.0%)
10位:周囲に当たってしまった 6票(2.7%)
11位:貧乏ゆすりなど落ち着きのない動きをした 3票(1.3%)
イライラした経験はない 2票(0.9%)、その他 10票(4.4%)
※少数点第2位以下は四捨五入


【第1位「ひたすら耐えた」エピソード】

・会社に行くたびに吐き気がして、夜も眠れなくなり食欲も無くなってしまった。次第に運転が出来なくなり、会社を休む様になってしまい退職した。

・周りに迷惑をかけたりさとられないようにとりあえずひたすら考えを押し込めて退社まで耐えています。帰ってから自責したり休んでやり過ごしています。

・誰にも相談できず、職場と自宅の往復だけをする無気力な日々を続けてただひたすら耐えました。数年後にチームから別の部署に異動になり、その後は元気に働けました。

体調やメンタルにも影響が及び退職した、もしくは退職を検討しているというコメントが多数ありました。

【第2位「誰かに話した」エピソード】

同僚と話し合って別の上司へ個人個人で相談したが結果は変わらずとても落胆した。結果退職する人が増えて自分自身も退職した。

・仕事が全く捗らず、終いには失敗の連続で職場の人はなんとも思ってないかもしれないんですが、自分が思う周りの考えを勝手に考えるようになった時、ふと限界を感じた時パートナーに相談しました。本当は心配もかけたくないし、情けない姿も見せたくなかったのですが、話してくれてありがとう!と言われた時それだけで心の一部と頭の中のごちゃごちゃが晴れた気はしました。

・相談をしようと予定を立てても本音を話せず終わってしまい、1人で抱え込むことが増えてしまった。色々と小さなことが積み重なり、仕事ができない状況まで追い込まれて休職後、退職した。

会社の仲が良い先輩や同僚に話を聞いてもらう、家族・パートナー、友人に相談する方が多くいました。

【第3位「涙が止まらなかった」エピソード】

顔も見たくなくて、目を逸らしていたら、「〇〇さん、話しを聞いているのか」とまた、名指しで言ってきて耐えらなくなって嗚咽するほど泣いてしまって、その上司よりも上の人が私に対して優しく対応してくれたが、その優しさも信じていいのか分からず、退職した。

・自分の失敗に対してイライラして情けなくなり涙が出そうになるので、仕事中に何度もトイレへ駆け込みました。上司や周りから心配されてプレッシャーを感じ、退職することにしました。

・飲み会では何とか涙をこらえることができたものの、帰り道一人で歩いてた時に涙が止まらなくなり、ワンワン泣いてしまった。泣いても泣いても気持ちが晴れることはなく、翌日目が開かないレベルだった。その後の職場での関係も悪化して、萎縮して身が入らなくなり退職した。

特に涙が止まらなくなったことを皮切りに、仕事への気力がなくなり、体調の悪化によって、退職したというコメントが多くありました。

【第4位「はっきり意見を言った」エピソード】

・これ以上責任ばかり押し付けられてしまうと、自分のベストの仕事ができなくなり、またうつ病に戻ってしまうと感じた。「オンライン指導に異動させてほしい、それもできないのであれば、この場で辞めさせてほしい」とお願いした。そこだけは通り、オンライン指導でのんびりと仕事をしている。少しずつ体調が戻ってきたように思う。

・「ミスを指摘せずいたら成長しないし、確認して黙って私が直すのであれば彼女はいらないのでは?」と意見したが、「いないよりはマシだし今度もミスしていないか確認はしてほしいが指摘せずお前がこれからも直せばいい」と言われ口論し、しばらく黙って直していましたが量がものすごく多く毎日残業していたら鬱になったため退職しました。

・気にしないように自分の仕事を進めていますがあまりの態度のひどさに最近は仕事をふられてもきっぱり断るようにしてストレスをためないようにしています。

「はっきりと意見を述べる・断る」ということをした人の中には、上司や職場がしっかりと対応してくれたケースもありましたが、多くは状況は変わらず、自分の体調が悪化し、退職をしたいうエピソードが多く挙がりました。

【第5位「その場から立ち去った」エピソード】

何を言っても揉めるだけなので同じ土俵に上がらないのが一番だと思いました。無視するのが一番の得策でした。

・一旦ひとりになり気持ちが落ち着くまで休憩させてもらった。落ち着いた後は普通に働けたが、その同僚とは距離をとるようになった。

・これ以上話をしても理解してくれないし余計にイライラするだけなので話を切り上げてさっさと立ち去るようにしていた

この調査から、「ひたすら耐える」や「涙が止まらない」といった問題を抱える人々の多くが、体調やメンタルに影響を及ぼしていることが明らかになりました。

もし仕事でイライラを感じた際は、まず信頼できる人に相談してみることがおすすめです。自分の考えを言語化することで整理でき、アドバイスを受けることで新たな視点を得られることもあるでしょう。

また、人に話すことで自分のストレスを理解し、ストレス発散となることもあり得ます。家族や友人、職場の人に相談しづらい場合は、カウンセリングを受け自分の話を聞いてもらうことも良いかもしれません。

うつ病経験者が仕事でイライラしたことに関するアンケート調査概要

調査内容:「仕事でイライラしたこと」に関するアンケート調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年5月15日~2024年5月29日

調査人数:226名

対象者 :うつ病で仕事でイライラした経験がある⽅

▼アンケート属性

■性別

男性71名(31.4%)

女性115名(68.6%)

■年代

・10代 2名(0.9%)

・20代 62名(27.4%)

・30代 81名(35.8%)

・40代 55名(24.3%)

・50代 20名(8.8%)

・60代以上 6名(2.7%)

※本アンケートの出典元:(株式会社manaby「マナポッケ」》https://mana-pocket.com/post-12583/)調べ

まとめ

・ 96.9%が仕事でイライラした経験がある

・最もイライラしたこと「上司や同僚、取引先などからの理不尽な言動や対応」「仕事でのトラブル」「自分自身」「働き方」の順で多い

・イライラへの反応「ひたすら耐えた」「誰かに話した」「涙が止まらなかった」の順で多く、体調やメンタルの不調を及ぼし退職した人が多数

この記事を書いた人

女性のライフスタイルやキャリア・カルチャーなどを担当するシュウシュウガール編集部チームです。最近はガチャガチャ情報や100均情報などかわいい・面白いものをニュースにしてお届けしています。

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