日本人にとってハワイと言えばホノルルのあるオアフ島ですが、ちょっと足を伸ばして他の島を訪れてみるのも楽しいです。今回はオアフ島の北隣りに位置する島、カウアイ島の魅力についてお話したいと思います。
カウアイ島の基本情報
カウアイ島はハワイ諸島の中でも特に自然の美しさが際立つ島として知られています。緑豊かな山々、透き通るようなエメラルドグリーンの海、そして独特の文化と歴史が魅力の一つです。ここでは、カウアイ島を訪れる際の基本的な情報をご紹介します。
位置とアクセス方法
カウアイ島はハワイ諸島の中でも北西部に位置する島で、ホノルルから飛行機で約30分の距離にあります。リフエ空港が主要な入口となり、ホノルルやアメリカ本土からの直行便が多数運行しています。
気候
カウアイ島は熱帯気候で、年間を通して温暖な気候が楽しめます。ただし、島の位置や地形によって微妙に気候が異なるため、訪問するエリアによっては雨具の準備が必要です。
最適な訪問時期
カウアイ島は年間を通して訪問することができますが、特に4月から10月の間は天気が安定しており、観光に最適な時期とされています。冬季は雨が多くなる地域もありますが、この時期にはサーフィンやウェールウォッチングを楽しむことができます。
通貨と言語
カウアイ島はアメリカ合衆国ハワイ州に属しているため、公用語は英語、通貨はアメリカドル(USD)です。観光地では日本語を話すスタッフも多く、日本人観光客には非常に親しみやすい環境となっています。
カウアイ島の特徴
カウアイ島はハワイ諸島に属する美しい島で、その自然の美しさから「ガーデンアイランド」とも呼ばれています。以下はカウアイ島の特徴を紹介します。
雨が多いカウアイ島
カウアイ島はハワイ諸島の中で4番目に大きな島です。ホノルル空港から飛行機で約40分の距離なので、東京駅からJRに乗って鎌倉へ行くくらいの気軽さで訪れることができます。大きく湿気を含んだ貿易風の影響で、カウアイ等の中心にあるワイアレア山周辺では、年間12,000mmも雨が降るおかげで、ガーデンアイランドの異名を持つほど緑豊かな手付かずの大自然が島中至る所に残されています。
カウアイ島はニワトリだらけ
雨が多いカウアイ島ですが、ハリケーンの接近や上陸は異例で、1959年以降に観測されたハリケーンの上陸はたったの2回しかありません。そのうちの一つ、1982年に島を直撃したハリケーン・イニキは、何千本もの木々をなぎ倒し、1500軒以上の建物を倒壊させるなど、甚大な被害をもたらしました。島の養鶏場も破壊され、その時逃げ出した鶏が莫大に自然繁殖してしまったせいで、今ではどこも野生のにわとりだらけです。
ホノルル空港からの飛行機が着陸するリフエ空港の敷地も、モールやスーパーマーケットの駐車場でも、鶏たちは人を恐れることもなくわがもの顔で歩き回っています。
早朝の鳴き声や衛生面などの問題で、ホノルルではあまり歓迎されない鶏たちですが、カウアイ島では鶏をモチーフにしたお土産グッズが販売されていて、観光業に一役かっている事もあり、駆除対象にはならずに済んでいるようです。
カウアイ島はハワイ諸島の中で最も犯罪が少ない島
カウアイ島は、ハワイ主要4都市の中で最も人口が少ないので、人口当たりの犯罪件数は他の島より必然的に低くなりますが、島内のホームレスがシェルターに多く保護されていることもあり、外でホームレスを見かけることがあまりないうえ、近年ホノルル周辺で問題になっているような犯罪も抑えられています。なのでハワイでのバカンスを最も安全過ごしたいのなら、オアフ島よりカウアイ島を訪れるのが良いということになります。
カウアイ島の観光&アクティビティ
島には免税店やブランドショップがほとんどありません。その代わり鍾乳洞を探検したり、カヤックでの川下り、熱帯雨林のジャングルの上をジップラインで颯爽と滑り降りるなど、冒険心をくすぐるアウトドア・アクティビティーが目白押しです。https://www.veltra.com/jp/hawaii/kauai/
カウアイ島は太平洋のハリウッド
カウアイ島は世界の映画ロケ地トップ10にカウントされるほど沢山の映画の舞台になっています。スピルバーグ監督の「ジュラシック」シリーズ4本全ての作品に、カウアイ島で撮影されたシーンが使われています。1作目の「ジュラシックパーク」では、カウアイ島を襲った本物のハリケーン、イニキが襲来している最中に撮影されたシーンも含まれているそうです。
英語ガイド付きでジュラシックパークの映画と同じ体験ができる約80分のヘリコプターツアーが、ひとり$269+$55のエアポートチャージ(約4万5千円)で参加できます。(画面のWatch tour videoをクリックすると、ツアーの様子がみられます)https://islandhelicopters.com/tours/jurassic-falls/
またカウアイ島に泊まらなくても、45分のへリコプター遊覧、カウアイ島の人気スポットをガイド付きで案内してくれる、オアフ島発着のカウアイ島日帰りツアーもあります。https://www.veltra.com/jp/hawaii/oahu/a/178250
このツアーは、大人ひとり$853.59(約12万円)とちょっとお高めですが、レンタカー不要で島の見どころを巡れる上に、島間の往復航空券代も含まれているので、短時間で沢山のスポットを巡りたい人にはおすすめのツアーだと思います。
日本からカウアイ島への行き方
日本からカウアイ島への旅行は、主に飛行機を利用することになります。以下は、その詳細な手順とポイントをご紹介します。
主要空港からのフライト
日本の主要都市(東京、大阪、名古屋など)からは、ホノルルへの直行便が多数運行しています。航空会社によっては季節や曜日による運航の違いがあるため、事前にスケジュールをチェックしておくことがおすすめです。
ホノルル経由での移動
ホノルル到着後、カウアイ島のリフエ空港への国内線に乗り換えます。ホノルルからリフエまでのフライト時間は約30分です。乗り換え時間に余裕を持ってスケジュールを組むと安心です。
ビザや入国手続き
カウアイ島はアメリカ合衆国に属しているため、日本からの観光旅行者はESTA(電子渡航認証システム)の申請が必要です。事前にオンラインでの申請を完了させ、承認を受けてから出発することが必要です。
カウアイ島での移動レンタカーが便利
リフエ空港到着後、島内の移動はレンタカーが便利です。事前に予約をしておくと、空港での受け取りがスムーズに行えます。公共交通機関は限られているため、多くの観光地へのアクセスには車が最適です。
空港からホテルまでのシャトルバスの運行もありますが、ホテルやコンドミニアムに滞在する場合レンタカーが必要です。カウアイ島の道路は1本道でシンプルなので、まず道に迷うことはありませんし、国際免許がなくても日本の免許で運転できるので、観光や買い物にも自由に行かれるので、とても便利です。
歴史を感じさせるアンティーク調の建物をおしゃれに改造したローカルショップやレストラン、アートギャラリーなどをレンタカーで巡るのは楽しいですが、もし海外でレンタカーを運転するのが不安な人は、オプショナルツアーをうまく利用すれば、レンタカーなしでもカウアイ島内の観光が楽しめます。
オプショナルツアーなら土地勘がなくても、観光主要スポットにガイド付きで立ち寄れますので、滞在日数が少ないけどあっちこっち行きたいという人には特におすすめです。また、カウアイ島は日本人観光客が少ないので、特に日本語ガイドさんがついてくれる場合など、時間や場所などこちらの要望に沿った「私たちだけのプライベートツアー」で対応してくれるツアー会社さんもあります。
まとめ
カウアイ島は見るところが少ないという人もいますが、それは日本語のガイドブックなど、調べる元が極端に少ないからではないかと思います。現地に行ってから、「へ~こんなところがあったんだ!」と、はじめて知るスポットも結構あって、カウアイ島には知られざる魅力がいっぱいです。オアフ島では楽しんだことがあるけれども、もっとハワイを深めたいと思っている人は、是非、次回はカウアイ島行きも検討してみてくださいね!
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